現在のお仕事は
JRA日本中央競馬会栗東トレーニング・センターで調教師をしています。
なぜBTC研修を選んだのですか
中学・高校と乗馬クラブに通い、将来は馬の仕事に就きたいと思っていました。高校卒業後は大学に進学して馬術部に入るなど色々と進路について考えていたところ、週刊競馬ブックに掲載されていたBTC育成調教技術者養成研修の募集を見て、応募しました。当時の選考会は1泊2日で厩舎作業・騎乗・体力測定・面接を受けました。その短い期間でも北海道浦河は生産牧場や育成牧場がたくさんあることを知り、馬産地の雰囲気に感動し、楽しいと感じたため、研修を決めました。
研修生時代のエピソード
BTCに入る前は、乗馬クラブに週に2回程度通っていただけでしたので、朝の厩舎作業、騎乗訓練、学科、その他牧場で働くのに必要な知識や経験など多くの事を学ぶことができました。入講当初はうまく行かないことが多くありましたが、1年の研修を経て『続けることで、できないことができるようになる』という、とても貴重で素晴らしい経験ができました。
現在、調教師として馬の仕事を続けていますが、BTCで学んだことが今の自分のベースになっています。教官をはじめ、研修ではたくさんの方にお世話になり、ときには迷惑をお掛けしましたが感謝しています。
研修修了後の経歴
BTC研修修了後
社台ファーム入社
社台ファーム勤務時に山元トレセン、グリーンウッドトレーニング、アメリカ研修、イギリス研修を経験
2009年6月
JRA競馬学校、厩務員課程入学
2010年11月
JRA日本中央競馬会栗東トレーニング・センター 調教助手
2020年
調教師免許取得
現在に至る。
これから入講を考えている方へのメッセージ
馬の仕事は、決して楽なものではありません。体力もいる仕事で、馬が好きでなければできませんし、好きなだけでもできません。私は馬とともに生きてきて、大変なことがたくさんありましたが、それ以上に馬から感動や仕事に対するやりがいを得て、素晴らしい経験をさせてもらっています。
現在、少子高齢化でどの業界も人材不足です。生産牧場、育成牧場の馬産地のほか、JRAトレーニング・センターでも働き方や就業環境などが良い方向へ変わってきています。1人でも多くの方が、馬の仕事に就いて欲しいと切に願っています。最初から牧場などで働き始める方もいると思いますが、その前に1年間BTCで研修を受けることが牧場に就職した際に非常に役立つと思います。BTC卒業生が馬の業界にはたくさんいますので、悩んだときなど相談出来る人がいるのも強みになると思います。